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昨日よりちょっとステップアップするために


by w-bookclub
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絆のはなし

随分長くお休みしちゃいました。
皆さんWBCご覧になりましたか?
感動的でしたね。久々の明るいニュースに心が晴れ晴れとしました。

チームがひとつになって勝利を目指す。
ビッグプレーを狙うのではなく、緻密に攻め、固く守る。
韓国と日本、似たタイプのチームが勝ち残り、王者決定戦にふさわしい、すばらしい戦いを見せてくれました。
本当にいいチームだなと思いました。
一人一人の溌剌としたプレー。そして固い結束に深く心打たれました。
ぐうたらでワガママなウェンディは、彼らの姿から多くを学びました。
そろそろ冬眠から目覚めてやる気を出さなくてはね。

さて、今日ご紹介するのは『絆のはなし』。
勉強をさぼって、最近のウェンディは伊坂幸太郎氏の本ばかり読んでいました。
伊坂氏の作品は、どんなに突飛なものでも、最後必ず幸せな気持ちになれるので好きなのです。
停滞した現代社会に、ファンタジックなメスを入れる感じ。(意味わかりませんね)

伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし

伊坂 幸太郎 / 講談社


この本は、斉藤和義さんとのコラボ企画を受けての対談集です。
小説と音楽のコラボ。異色ですよね。
伊坂氏の書いた小説をテーマに、斉藤氏が曲を書く。その曲を受けて伊坂氏がまた新たな作品を重ねて立体化する、というもの。
小説は「出会い」がテーマになっており、本のタイトルになっている「絆のはなし」は、斉藤氏の曲「ベリーベリーストロング」のさびの歌詞に登場するフレーズです。

この本と、小説本付きのCDがすごくよかったです。

君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~(初回限定盤)(DVD付)

斉藤和義 / Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)



ウェンディは斉藤和義さんの音楽といったらCM曲しか知りませんでした。
でも、この本を読んだら俄然聴いてみたくなって、購入しました。
本当に面白かった。
歌だけ聴いても?かもしれないけれど(いや、歌もとてもいいんですけれど)、小説「アイネクライネ」を読んでからこの「ベリーベリーストロング」を聴くと、いかによくできている曲なのかがわかります。

ぜひこの本とCD、セットで堪能してみてください。
全然ちがうジャンルで活躍する二人の、共通点。心の深いところで理解しあっている絆が感じられて、不思議な感動を味わえるはずです。
# by w-bookclub | 2009-03-26 12:55 | その他

壁と卵

遅ればせながら、村上春樹氏のエルサレム賞受賞記念スピーチを知りました。
驚きました。
かの地に出かけ、「直接語りかけるために来ました」と語る村上氏。
あの危険な地で、イスラエル政府のガザ地区攻撃を批判するのは並大抵のことではありません。
落ち着いた穏やかな語り口で、体制を壁に、壁にぶつかってもろく壊れる個人を卵にたとえ、軍事力による制圧を批判したのです。
聴いていて、震えがきました。

驚いたのはマスコミの扱いがあまりにも小さいこと。
アカデミー賞受賞よりも大きく取り上げるべきではないでしょうか。
全文を新聞に掲載して欲しかった、といっている大学教授もいました。オバマさんのスピーチばかり聞いていないで、と。身にしみます。
ネットで検索しても、一般人のブログの翻訳が出てくるばかりでした。
英語の全文はこちら
ウェンディも心して読んでみます。

そういえばウェンディ、村上氏の本も実は一冊も読んだことがない。
よく書店で手に取るのですが、あらすじをみて、好みでないな、と判断してしまって・・・・。
西側でもっとも支持されている日本の作家なんですよね。ヘブライ語にまで訳されて読まれていたなんて驚きです。
食わず嫌いはやめて、読んでみることにします。

世界唯一の被爆国であり、核を持たないわが国日本。
もっと世界平和のためのイニシティブが取れるはずですよね。
この機会に平和についていろいろと考えてみたいものです。
# by w-bookclub | 2009-02-24 12:50 | 英語学習の本

暗誦はSound Biteから

オバマ大統領就任演説の暗誦を始めたウェンディですが、なにしろ19分もの長い演説。
頭から覚えるよりも、キメ台詞から覚えよう!と目論みました。
先日の英語でしゃべらナイトで、オバマさんの声色の分析や内容から、キメ台詞sound biteを検討していました。
この演説、メディアが切り取った見出しはバラバラだったそうですね。コレという決定的なセリフはなかったものの、随所に名言がちりばめられているためです。内容も地味だけれど、濃くて重かったためですよね。
スピーチ・ライターはジョン・ファブロー氏27歳。すばらしい才能の二人がひとつの歴史に残る名演説を作り上げたのですね。

この演説のさなか、オバマさんの声から1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)が出ていたそうです。これは人の声からは滅多にみられない音声で、その数少ない例にケネディやキング牧師がいるそうです。名演説家は声もすばらしいのですねぇ。
オバマさんの声は本当に聴いていて心地よいです。発音もクリアーだし。最高の教材です。

オバマさんから1/fゆらぎが検出された部分は、演説の序盤、
the God-given promise that all are equal,all are free,and all deserve a chance to pursue their full measure of happiness.
のfreeの部分。
ウェンディが買った朝日出版社の『オバマ大統領就任演説』では、内容ごとにパラグラフを区切って掲載されています。
ウェンディはまず、このセンテンスが含まれているページから暗誦することに決定。
地下鉄の走行中の騒音をいいことに、電車の中でもブツブツ言っています。
頑張ろう。

オバマさんの演説はこの危機のさなか、繰り替えし読み、聴き、自分でも口ずさむことで、元気が湧いてきます。
困難だけれど、きっと乗り越えられる。そんなパワーがみなぎってきます。
実際には、なかなか手腕が発揮できず苦しい立場ですが、まだ始まったばかり。頑張って欲しいです。

翻って、わが国は、経済危機よりも政治危機が更に深刻!
やかん頭の総理大臣だけでもとほほなのに、へべれけ財務大臣まで!?
本当にどうなってしまうんでしょう。
頼むからしっかりして!
# by w-bookclub | 2009-02-17 13:04 | 英語学習の本

暗誦のススメ

オバマ新大統領、やはり苦戦していますね。
効果的な経済対策を次々に繰り出す!わけにはいかないようで、失望した市場は連日の暴落。
やはり複雑を極める不良債権が最大の難題みたいですね。
今週中に上下院で一本化される経済対策も、ちょっと効果は期待できそうもありませんね。減税しても、貯蓄や借金返済に回される恐れがあり、経済を刺激するには至らないのでは?との指摘に深く納得。
(ウェンディだって、定額給付金をもらったって迷わず貯蓄しますもん。でも本当はいらないから、もっと有効な政策に使って欲しいです)
イスラエルも大変なことになっていますし、悩ましいですね。
オバマさんにはぜひ平和への架け橋になって欲しいけれど・・・やっぱり従来路線を継承イスラエル支持なのかなぁ。
混迷を極める難しい状況が続きますが、頑張って!オバマさん。

以前ご紹介した竹中先生の勉強法の本に、効果的な英語勉強法して演説の暗誦があげられていました。
竹中先生オススメの演説は、ケネディとキング牧師。
上質の英語、大量の単語が頭に入ると大変な自信になる、とのことでした。
そこで、ウェンディはオバマさんの就任演説を暗誦することにしました。

生声CD付き [対訳] オバマ大統領就任演説

CNN English Express編 / 朝日出版社



まだ見ていないのですが、先日放送されたNHKの英語でしゃべらナイトでも、就任演説を分析していたみたいですね。
今日の再放送を録画してきました。
要チェックです。

昨日有楽町の三省堂に行ったらびっくり。
オバマコーナーがドーンとできてましたよ。
CDやDVDつきの就任演説の本も何冊もありました。
タイトルを眺めただけで、オバマさんへの風当たりの強さを感じて胸が痛みました。
批判的なタイトルの本が多かった気がする。
でも批判するだけなら簡単。協調して、この大きな困難を乗り越えなきゃ。
# by w-bookclub | 2009-02-13 12:59 | 英語学習の本

科学はスポーツだ!

2月に突入しましたね。
ノーベル賞の授賞式からも早1ヶ月。
ノーベル賞も物理学賞になると、何がどうすごいのかすらわかりません。
そんなサイエンス音痴のウェンディ、近所の本屋さんのゴールデン・スポット(要するに目立つ場所)でこんな本を見つけて読んでみました。

立花隆 小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力

立花 隆 / 朝日新聞出版



立花隆さんのお叱りを覚悟で超簡単にまとめると、36年前の大予言である小林・益川理論を見事証明し、両氏にノーベル賞をもたらした、男たちの熱いドラマです!かね?
すごい理論も証明されなくては評価されない。ということで、もうとっくに受賞しているべき小林・益川両氏に、なんとしてもノーベル賞を!と立ち上がった人々の物語なのです。
バブルがはじけて研究費用を大幅削減。
アメリカのライバルとの熾烈な競争。
発送の転換と創意工夫で掴み取った成功。
まさにドラマです。
オリンピックのメダル同様、ノーベル賞も狙って獲得するものなのですね。

立花隆さんとしては、じれったいくらいわかりやすい本に仕上げたのだと思いますが、ウェンディの頭では、よくわからないこともいっぱいでした。
わからなくても読み続ける。これがウェンディの読書道。
読み続けていると、わからないなりに、大まかな全体像が見えてくるから不思議です。
この研究は、宇宙成立の謎の究明にかかわる内容だったんだ、とか。
この研究を証明したBファクトリーでは、今度はもっと質量の大きい素粒子の研究を進めているんだ、とか。

すごくわかりやすいエピソードが出ていました。
立花さんが筑波の高エネ研にタクシーで向かったときのこと。
タクシーの運転手さんに「ここには何があるんですか?」とたずねられて、立花さんは「ここには巨大な顕微鏡があるんですよ」と答えたそうです。
研究者の方が「顕微鏡であるとともに望遠鏡でもある」と補足していました。
素粒子の世界での小さな破れから、物質が存在し、宇宙を形成している。
壮大ですね。
読んでいると研究者たちの目の輝きが見えるようで、とても爽快な気持ちになりました。
物理学の最先端はスポーツのように熾烈でさわやかです。
# by w-bookclub | 2009-02-05 13:07